2/14にぽけっちで行われた16人規模の部内戦にて、12-3で優勝したサメハダーを紹介する記事です。
使用ポケモン
サメハダー@チイラのみ 特性:かそく
わんぱく 161(124)-132(157)-101(252+)-x(-)-60-115
耐久面ダメージ計算(重要なもののみ)
いずれもこちらはダイマックス中を想定
・ 特化Gファイヤーのダイジェット(140) 68.3~80.4%
・オーロンゲの特化ダイフェアリー(130) 85.7~101.2%(乱数6.2%)
・特化ガオガエンの+2ダイナックル(95) 80.7~95.0%
考察の経緯 (全体)
悪タイプ1on1に参加すると決めた時にまず考えたのが、おみとおしキョダイオーロンゲが強いのでは、ということです。一致妖技を打ちつつ、怪しい相手にはキョダイスイマで5割の運ゲーをしかけることができ、おまけにおみとおしで相手のメタや絡め手をバラすことができます。
※キョダイスイマ:オーロンゲの悪タイプのキョダイ技で、確率で相手をあくび状態にする
オーロンゲが勝てない相手としては、鋼技をもつバンギラス、バルジーナ(鉄壁羽)やアローラペルシアン(甘える)、弱保Gファイヤーなど、弱点保険で切り返される可能性のあるポケモンや、受けポケモンが厳しいと思い、さらにオーロンゲは明らかに強いので、多くの人にメタられそうだと感じました。
次に考えたのが弱保ウーラオスです。一致格闘技や豊富なサブウェポンを使いつつ物理方面のスペックがめちゃ高いので強そうです。
例えば、持ち物を弱保にして
183(60)-182(252)-121(4)-x(-)-85(36)-150(156+)
にすると、+1でオーロンゲの特化ダイフェアリーを確定耐え、Gファイヤーの特化ダイジェットを1/16の乱数一発となり、相手によっては切り返すことができます。
オーロンゲに対し先手を取りダイスチルを撃てば、オーロンゲが命の珠か弱保でなければダイフェアリーを耐えて切り返せます。でもオーロンゲの持ち物ってほぼ弱保な気がしたのでボツに。(同様の理由で弱保サザンドラも×)
ガオガエンもかなり刺さっています。Gファイヤー、サザンドラ以外のトップメタは物理寄りなので、いかくが強いです。さらに妖技も等倍なのでオーロンゲにも打ち負けません。弱保を安全に起動できたり、通りの良いダイバーン2回でダイマ状態のGファイヤーを倒せるため、広く相手できそうです。
ここまで考えて、彼らが総じて鉄壁バクアバルジーナにあまり勝てないことに気がつきました。ぽけっちのメンバーには、このような制限ルールで受けを握ってくる面々が確実にいて(t○mokaやピ○ソ)、新入生も考えると受けで止まるポケモンを使いたくないと思いました。しかし、サザンはオーロンゲに勝てないし、Gファイヤーも怪しいし、両刀ガオガエンは技スペースが足りないって感じで、なかなか結論が出ませんでした。
この時点での考察を大まかにまとめると、
・スペックが高いポケモン バンギラス、サザンドラ、Gファイヤー、ウーラオスなど
・攻撃面で有利な妖、闘 ウーラオス、オーロンゲ、ズルズキンなど
・防御面で有利な複合 ガオガエン、オーロンゲ、ドラピオンなど
・特殊 サザンドラ、Gファイヤーなど
に大体まとめることができて、それぞれ有利不利があってこの中で明確に強いポケモンはいなさそう、という感じでした。
考察の経緯 (鮫)
ここから鮫の話です。ハイドロポンプ襷サメハダーなら、ダイストリームで火力を上げつつ、特性のかそくと襷で確保できる2回の攻撃で色々なポケモンを倒しにいけると考えました。
ハイドロポンプだとGファイヤーやバンギラスが怪しく、技スペースも余っていて素早さもそれほど必要ないため、AC振りにして「ハイドロポンプ・アクアブレイク・インファイト・身代わり」にすると、ウーラオス、バンギラス、Gファイヤーに対して有利を取りつつ、物理特殊両方の選択肢を持つことで受けにも抵抗できるようになる、と考えました。
しかし、ここで計算を進めていると、物理特殊どちらにも性格補正をかけなければ上記のポケモンたちに勝てないことが発覚してしまいました。具体的には、H252ガラルファイヤーを倒すにはA特化が必要で、ウーラオスをダイウォール・ダイストリーム(ドロポン)・ダイウォールの後にアクブレで倒すにはC特化が必要(ウーラオスが耐久に努力値を割いていることを考えると、C特化してない状況ではダイストリームの威力不足で命中8割のドロポンを押さなければならなくなる)なので、勝てたり勝てなかったりするならスペックの高いポケモンを使えば良いじゃん、となってしまいます。
このように悩んだ結果考えたのが最初に紹介したB特化サメハダーです。相手の攻撃を耐えつつチイラのみ・ヤタピのみを発動することで、雨補正と合わせて従来の威力不足を解消できます。以下が、直前までこれにしよう、と考えていた型です。
のうてんき 161(124)-157(132)-101(252+)-103-60(-)-115
ハイドロポンプ・アクアブレイク・インファイト・みがわり @チイラのみ
耐久調整がほとんど珠でないこと前提ですが、ここまでの考察で汎用性が弱保>珠であるポケモンしかいなかったので切りました。
両刀にすることで受けに抵抗しようと考えていましたが、相手の選択に依存するため結局あまり得にならなさそうだったので、場面によっては有効になりそうなちょうはつを入れました。
これは余談ですが、この努力値振りでDに下降補正をかけると特化ファイヤー、サザンドラの一致140技でちょうどHPが1/4を切るので、とても美しいです。結局身代わりを張るので関係ないんですけどね。
あとこれも余談ですが、HPを4nにするべきか悩みましたが、バンギラスを考えると砂嵐であまり関係ないので、オーロンゲのダイフェアリーの乱数が動いてしまうため161にしました。
具体的な動きについては対戦結果の方で書いていきます。
対戦結果
※壁= ダイウォールです
対オーロンゲ 3-2
珠持ち以外のオーロンゲのダイフェアリーを耐えるので、壁・ダイスト・壁・アクブレで勝てると考えていましたが、キョダイスイマを使うならまずふいうちを入れるので、普通にふいうちを撃たれて負けました。考察段階で勝手に不意打ちを切っていたのがダメでした。実は、オーロンゲ側のの1ターン目がダイフェアリーなら、ダイスト連打で勝てるのですが、ふいうちがあるならオーロンゲは壁・ダイフェアリー・壁・不意打ちが安定なので厳しいです。それでも不意打ちを持っていないオーロンゲに勝てたりして、なぜかオーロンゲに勝ち越しました。
対ウーラオス 3-0
珠特化でもウーラオスのダイナックルを8割で耐えるので、基本的に壁・ダイスト・壁・アクブレで勝ちです。ウーラオスは素早さが高く、不意打ちを入れるスペースがないので不意打ちを持っていない可能性が高いです。3戦中2戦はダイスチルから入られて焦りましたが、チイラ発動まで身代わりを張る時に、ウーラオス側はインファイトしてくるのでチイラを発動させてからのインファイトで倒すことができます。
対バンギラス 1-1
身代わりを3回貼ってチイラ発動後のダイストで倒す予定でしたが、このサメハダーは最速バンギラスより遅いので、最速バンギには上からダイロックを叩き込まれて悲しい気持ちになります。弱保を考えると身代わりから入らざるを得ないので、安定択を作れなかったという意味でも妥当な1-1かな、と思います。
対Aペルシアン 1-0
ダイナックルから入ったら相手の技がドわすれだったので勝ちを拾えました。かなり不利だったのでラッキーでした。
対ドラピオン 2-0
ドラピオンに対しては、ダメージレース的にこちらが有利なのでダイナックル・ダイスト・ダイストと効率よくダメージを入れていきます。こらイバに対してみがわりを置いて勝てたのが印象的でした。
対ガオガエン 1-0
+2ダイナックルを耐えるので、壁・ダイナックル・壁の後の+1インファイトで勝てます。
対サザンドラ 1-0
弱点保険でも珠でもなければ壁・ダイナックル・壁の後のインファイトで勝てます。勝てました。(襷だったらしいです)
感想
振り返ると噛み合いが良かっただけな気がしてきますが、16人のポケモンオタクたちの中で、しかも誰も使ってないサメハダーで優勝できてめちゃ嬉しいです。この記事を後輩が呼んだら僕が浅く広い考察しかできないことがバレるのでこれからは勝てないかもです。
長くなってしまいましたが最後まで読んでくださりありがとうございます。最後に宣伝ですが、ぽけっちはこんな感じで日々楽しくポケモンをしています。ぽけっちの活動に興味が湧いた東大生の皆さんは是非新歓に、お気軽にお越しください。
p.s. やっと進級できそうです